学生会館日記

第87回 東京女子学生会館『三世代・四世代の入居を目指して』

昭和41年4月に開業しました東京女子学生会館。
私たち東京女子学生会館は、民間で女子専用の学生寮としては日本初となります。開業後は、地方の学生さん、海外の留学生さんなどの住まいとして長い間歩んでまいりました。当時での入居人数は平均で400名程度になります。多い時では600名近い学生が住んでいたこともありました。そうした歴史のある会館も年月が経ち開業後46年を迎え、建物老朽化等の問題で閉館を余儀なくされました。
 
開業からは、1万人を超える卒業生がいます。そうした卒業生の中には、自分の娘も入館させたい、閉館を聞きつけ最後にもう一度見たいといった人もいました。そうしたことから多くの学生さんたちに愛されてきた学生会館であったのだと感じます。
 
そうした思いもあり、平成24年から改築工事、平成26年4月に以前と同じように女子専用学生会館として
リニュ-アルオ-プンし、新しい歴史を歩み始めました。
 
 
時代の流れもあり、以前のような2人部屋・4人部屋などの部屋タイプから、完全個室タイプに変更したことで230名の定員となり、以前に比べれば人数は少なくなってしまいました。しかしながら、現在も満室に近いかたちで運営しております。
 
また、国の計画であります「留学生30万人計画」に添うかたちで、積極的に留学生の受け入れを行っており、現在、16か国、80名ほどの留学生が入居しております。(平成28年4月現在)
日本の学生と留学生が交流できるように共有スペ-スやシェアダイニングなどを多く設け、また交流イベントなども開催しています。
 
現代では、個の尊重も謳われていますが、ここでは共同生活での“和”を重視し、日本の友人、海外の友人が多く生まれるようにしていきたいと考えます。
 
今後もたくさんの学生たちに入居してもらい、長い歴史を刻みながら、三世代・四世代にわたって入居してもらうことを目指し、スタッフ一同努力しております。
またこの会館が、学生さんたちにとって、東京のふるさと、留学生には日本のふるさとになるように願っています。
 
旧館画像
 
新館画像
 
会館情報はコチラ⇒東京女子学生会館

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